ジュリオ・カッチーニ
Giulio Caccini (1551-1618)
麗しのアマリーリ Amarilli, mia bella
歌詞:Giovanni Battista Guarini
作曲:1601年以前
ソプラノ:長谷川みちる
チェンバロ:笠原恒則
カッチーニはルネサンスからバロック音楽の扉を開いたイタリア
初期バロックの作曲家。フィレンツェのメディチ家に歌手として
仕えながら、モノディ様式という新しい独唱スタイルを確立した。
この曲は1602年に出版された「新しい音楽」Le Nuove Musicheに
含まれている。イタリア初期バロックを代表する名曲である。
作曲当時はリュート(ギターの前身)弾き語りで演奏されていた
可能性が高い。
歌詞(イタリア語)
Amarilli, mia bella
non credi, o del mio cor dolce desio
d`esser tu l’amor mio?
Credilo pur: e se timor t’assale,
dubitar non ti vale.
Aprimi il petto e vedrai scritto in core:
Amarilli é’l mio amore.
歌詞対訳
私の美しいアマリーリ
信じてくれないのですか、私の心の優しい希望である人よ
あなたへの私の愛を
信じてください、不安が貴方を襲っても
疑うことはありません
私の胸を開けば、心に書かれていることがわかるでしょう
「アマリーリは私の愛」と
楽譜:Le Nuove Musiche初版、Firenze: li Here di Giorgio Marescotti, 1602